好きじゃないならキスするな!…好きならもっとキスをして。


ーー…

腰が痛い。

なんなんだ、いつもより激しかった。



「おい、大丈夫か」

隣で何か聞いてきてるけど無視。

大丈夫なわけないだろ。何回ヤるんだ。元気か。少年か。

私は何も答えず、布団に包まったまま隣の奴に背を向けた。


「オイ、悪かったよ。ちょっと盛り上がっちまったな」


盛り上がっちまったのはアンタだけだろーが‼︎
…いや、私もちょっとだけそうだったかもしれないけど!
でもさすがに、奴のテンションが上がりすぎていわゆる後ろでされそうになった時は頬を引っ叩いてやった。




「もうこんな時間だけど、家の人には連絡してあるんだよな?」

「……うん」

「じゃ、風呂入ってとっとと寝るか」


…さすがにそれはないと思うけど、今一緒にお風呂に入ったらまたされそうだ。
だから何も答えずに狸寝入りした。まあ、普通にバレてると思うけど。



「寝るの早」

課長は鼻で笑いながらわざとらしくそう言うと、一人、ベッドから降りてお風呂の方へ向かった。
< 172 / 226 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop