続♪ 奥様のお仕事 
その時 浩一郎が拓海の前に進んで
膝を折って目線を合わせる。


「パパが仕事をするように 拓海の仕事は
幼稚園だよ。ここでは先生の言う事をしっかり聞いて
お友達の邪魔をしちゃダメだ。
わかるよね?」


ゆっくりと厳しい口調で言い聞かせるように言った。


「拓海だけのワガママはここではきかないよ」

拓海はほっぺを パンパンに膨らませて
大きな鼻息を勢いよく吐いて 輪の中に入って行った。


私は胸を撫ぜ下ろす。

まったく・・・・浩一郎の言うことはよく聞くけど・・・・
私の言うことなど まったく聞きやしない・・・・・


トイレでため息をついてると


「ね ね さっきのおとうさん かっこよかったわね」


「うん あの口調キュンとしちゃったわ~~」


顔見知りの親らしく盛り上がっていた。

「あの子もめっちゃ可愛いけど かなりワガママそうね」


「見た?おかあさん若すぎじゃん?
旦那さんとずいぶん年離れてるけど再婚かなんか?
ま 見た目ギャルっぽくないけど 若そうよね」


「子供そっくりじゃん~ハーフでしょ?
モデルか何かかしら?」


「おかあさんの言う事 全然きかなそうね
だって呼び捨てよ どういう育て方してるのかしら
最近の若い子って親子の境界線ないから・・・・まぁ
おとうさんがしっかりしてそうなのが救いね」


言いたいことを言って トイレのドアが閉まったから
慌てて手を洗って教室に駆け込んだ。
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