きおく

「ここはどこ?」私は知らないベッドで寝ていた。
起き上がったら身体中に鋭い痛みが走った。「痛っ...」
私は誰?どこから来たのだろう?
そう考えたら誰かが部屋に入ってきた。
「...健太...」
「えっ、嘘っー‼︎奈緒?」
「あのさ、健太なんで私たちここにいるか知ってる?」
「いや、俺もこの建物をさまよってたらお前の部屋に辿り着いたんだよ」
なぜ自分が、ここにいるのかわからなくて頭を抱えていると、ドアが開くとおさげ髪の私たちと同じくらいの歳の女の子が部屋に入ってきた。「目覚めたね。」
「はい...」と答えた。すると女の子は「よかった。どこか悪いとこがあったら言ってね。」「あのさ。聞きたいことがあるんだけど?」健太が女の子に問いかけた。「僕たちはどこからここに来たんだ?それにここはどこだよ。」すると女の子は「それは...まあ…いずれ嫌でも知ることになるわ。」「嫌でも知ることになる...。」そう言われるとなんか気になる。すると女の子が「あっ私の名前は言ってなかったよね。私の名前は敦子。このやすらぎ学園の1年A組の学級委員長です。ちなみにここは寮生活で2人部屋。私がルームメイトです。よろしくね。」
「よろしくお願いします。」私はそう言った。すると敦子が「ねぇ貴方達の名前は?」「奈緒です。」「健太です。」各々質問に答えた。「 あなたたちは、家族、その前の記憶は持ってる?」「いや、名前しかわからないです。それにお互いなぜか知ってるのです。記憶はないのに...」と健太が答えた。「じゃ。大丈夫ね。」「何でですか?」とっさに答えた。すると「この学園は、3年制で少しずつ前の記憶を取り戻し卒業する学園よ。」
「なんだそんな学校あるんだな...」健太は答えた。「もし退学などの扱いを受けた場合は身の破滅を呼ぶから気をつけて。」「退学したら...身の破滅...」なんだか怖くなった。
「それじゃごゆっくり」と敦子は部屋を出て行ってしまった。健太が「身の破滅ってどう意味なんだ?」
「わからない。でも退学さえしなきゃ卒業出来るなら。頑張ろうよ」と私は答えた。それに健太は「そうだな」と。この学園での3年間がどれだけ苦しいかまだわかってなかった。
この時は...
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