ツンデレな君
「そう言えばさ、明日来てくれるの?」

「うん、行くよ!」

答え方が必死なのバレたかな…

彼はそっかあ、と言ったきり黙ってしまった。

何かダメな事を言ってしまったのだろうか。

彼にとってバツの悪い事を言ってしまったのだろうか。

彼を傷つけてしまった、そう思った。

私がゴメンと言おうとした時、

「試合の後さ、ちょっと待ってて」

あっという間に駐輪場に着いてしまった。

あまり深く考えないで居ようと思った。

考える余裕も無ければ、もし私以外の誰かを好きで連絡先を教えて欲しいなどと言われた時どんなに頑張っても
きっと柔軟な答えは出来ないからだ。

「じゃあまた明日」

「うん」

一言一言が、大切に感じる。

バイバイとか言えなかったけど、
それでも目標を大きく達成しているのであまり嫌な気持ちは残らなかった。


「あ、」

彼の声で振り返った、彼も振り返っていた。

「明日頑張るから、ちゃんと、俺を見てて」

「知也くんのこと見てる!」

そう言うと彼は照れた様に笑い手を振ってくれた。


帰り一人電車の中。

にやけが止まらなかった。

窓に映る自分の顔は本当に…。

『 明日頑張るから、ちゃんと、俺を見てて 』

こんな大切なこと、私みたいなただのクラスメイトにも言っちゃうんだな…

そう思うとよく分からない。

それに帰りの言葉を思い出すと一気に目が覚める。

明日が来るのが複雑な心意気ではあった。

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