«過去アリ少女と訳アリ集団»




そうなれば、必然的に声は要らなくて。



誤解されたり、思ってもないことを勝手に言われたりしたけど、もう、面倒で。




私は言葉以外に意志をも捨てた。







そんな私の変化に気付いたのは、私が保育園を卒園する頃のときだった。





それまでは何度か両親と接する機会があったけど、帰ってくるのは遅いし、お迎えはバスだし、どこにも私を見てもらえる時間なんてなかった。





だから、私が喋らなくなった事に気付いた両親は、とても自分を責めていた。



私はそれが、とても悲しかった。




ああ、傷つけてしまった、、、と。


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