«過去アリ少女と訳アリ集団»




「んもー。沖ったら今日から莉麻ちゃんと仕事するからって浮かれ過ぎぃ!」




生徒会の備品という名目で置かれたソファーにもたれていた侑麻に図星を突かれ、言葉を詰まらせる。



「うっ…」



そんな様子を見て、はぁあと分かり易い溜め息を吐き、諭すように言ってきた。


「仕事が仕事で忙しすぎてイチャラブなんて出来っこないよぉ~」




呆れたように言う侑麻の言葉は全く耳に入ってこなかったが、取り敢えず、浮かれているということは自分でも分かった。



「……何なんだろ…」




あの日から…初めて会ったときから、あの子がが気になってしょうがない…。



これって…


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