«過去アリ少女と訳アリ集団»
夜。
シンとした、夜。
月明かりが照らす部屋で、一人ベットに寝静まっていた。
─ギシィ
「……ん…」
突然、俺以外の何かの重さがベットに加わり、その軋む音で目を覚ました。
「…!っ、な、なにして…」
「あーあ、起きちゃった。まあいいや」
目の前には、父親が連れてきて女がいた。
俺に馬乗りし、ニコォと不気味に厭らしく笑った。
吐き気がした。
そんな俺の様子に女が気付く筈もなく、気分良さげに話し始めた。
「ねえ。あなたのこと、ずぅっと、気になっていたの。私と、楽しいことしない…?」