«過去アリ少女と訳アリ集団»
♯彼女との再会
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「はぁーっ、疲れたー…」
時は流れて放課後。
全ての授業を終え、ようやく一息つく。
「あっそ」
素っ気ない返事を返す枯葉に、そういえばこいつも無表情だったなとふと思う。
「…なに見つめてんの」
「へっ!?べ、べつに枯葉のことみてないしっ!!」
「お前のツンデレ程需要がないものってなんだろうな」
「思い当たりませんごめんなさい黙ります」
「茶番はこのぐらいにするとして」
「茶番…」
「珊から呼び出し。多分、転校生のことだろうな」
少し面倒そうに言った枯葉に、同じく少し面倒に思った俺は一瞥も与えず、机に突っ伏した。