«過去アリ少女と訳アリ集団»
「…………」
あの無表情にあの無反応、それに何よりあの容姿は…!!
急いで後ろを振り向くと、うげっという顔をした枯葉がいた。
「今朝のやつ…」
そう呟いたやいなや、回れ右をして退出を試みたが、
「枯葉、留まるんだ」
「……」
珊に言われれば、指示通り留まるしかない。
「枯葉、話だけ聞いてくれればいいから」
時雨がやんわりとフォローを加えたことで、枯葉は大人しく席へついた。