草食彼氏が狼になった日


あたしの期待とは裏腹にコロの唇は鎖骨に触れた。そこに紅い華が咲いた。
キリッとした久しぶりの甘い痛み。

「今夜は・・・ってことで、これ予約ね?」

思わず手でその部分を隠すけれど、あたしの顔は真っ赤に違いない。
なんだか飼い犬に手を噛まれた気分。

「こう見えて俺も我慢してるから、今夜は絶対逃がさない―――」

逃げる気なんてない、だってあたしの方がずっとずっと欲しかったから。
そんなこともお見通しみたいな顔をして、焦らすように鎖骨をなぞる。
その指に甘い夜を想像せずにいられない・・・







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