蜃気楼の国
少女は常々、自分の世界を恐れていた。

少女は裕福な家庭の娘で、生きることに困ることなんて一度もなかった。

そのことが少女には堪らなく怖かった。

世界は自分がいなくても問題がないことが嫌だった。

強くなりたいと少女は願う。

強くなってこの世界を生きたいと。

けれども少女は希望を失う。世界の闇に直面して。

世界は人を生かし続ける程甘くはないと知ってしまった。

それでも少女は目標を見つける。

決して甘くはない世界を甘くしてやろうと。仮初めの平和を捨てて、強くなろうと。

そして少女は仲良しのラピスラズリを引き連れて、世界を変える旅に出た。
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