幼なじみの彼と彼女
あの後。

祥太郎は梓の手を引っ張ってその場から立ち去った。



「祥ちゃん…」

人気のない校舎の隅で。

ようやく足を止める。

「人の女って、私がいつ、祥ちゃんの女になったのよ」

訳のわからない祥太郎の行動に少し不快感を抱いていた梓は攻撃口調で言った。

祥太郎は振り返って

「何を今更言ってるんだよ。
産まれた時からに決まってる」

「勝手に決めないでよ!!」

「何が勝手だ!!
お前が少しでも自立するかなって思って1年くらい様子を見てたけど、俺がいなきゃお前イジメられっぱなしだろ!!」

祥太郎の顔に少し、赤みが差した。

「…入院して、離れてわかった。
お前、ずっと俺の側にいとけ。
お前は俺が守るから」
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