幼なじみの彼と彼女
「梓、買い物に行ってくれる?」

学校から帰ると母から頼まれて近所のスーパーに行く事になった。

外に出てふと隣家を見ると誰も帰っている気配がない。

祥太郎も学校からそのままバイク店に行ったな。

そう思いながら梓は歩く。

付き合っているとはいえ。

幼なじみの延長で普通の友達とあまり変わらなかった。



スーパーに入ると人で少し混雑していた。

頼まれた野菜に手を伸ばしたら。

反対側からも手が伸びた。

『「あっ」』

同時に声が上がる。



その手の主が、紀香だった。
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