【完】強引に、キス


声もでない、静かな涙が流れる中、およそ5分程したら誰かが走ってきた。


「音亜っ!」

その人は幸司。

「幸司…ひゃっ」

「音亜、ボケッ!お前何してんだよっ!こんなに冷たくなって、彼氏はッ!?」

幸司は私のほっぺに、ホットの缶を当てて怒鳴りつける。

「来ない…、」


「…音亜」


「来ないよ…来ない………もう………やだぁ…っ」


ギュゥッ


私はそのまま幸司の胸の中でしばらく泣き続けた


幸司はその間、ただ黙って私を抱きしめてくれていた。


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