【完】強引に、キス


駅に着くと案の定、人でいっぱい。

「悠雅どこかな…」

私は携帯をとりだして電話しようとすると、悠雅から着信が入った

「もしもし、今ついたんだけど…」

「後ろ」

振り向くと悠雅がいて、電話を切って近寄る

「ごめんね、待った?」

悠雅の私服は、制服と違って少し大人に見える。シンプルなのに、カッコイい。

「いや。ほら、行くぞ」

悠雅が私の手を握って歩き出す。悠雅を好きになって思うようになったんだけど、この恋人なら当たり前の事、

手繋いだり、名前で呼び合ったり、そんな小さな事がどんな事よりも幸せだって思う。

「ありがとう」


「ん」

おっきい身長で、歩幅も本当はもっと大きいはず。なのに、私の事を何回も見てくれたり、私の足の速さにあわせてくれたり…


「今日どこいくのっ?」


初めは本当に突然の事すぎて、まさかこんな少女マンガみたいな事がおきるなんて思ってなかった。

変な始まりかただったけど、悠雅で良かったって思う。

悠雅には言ってないけど、今では悠雅がいない毎日なんて考えられないほど、すっごく悠雅が大好き
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