【完】強引に、キス


「音亜、ごめんな」


「へ……?」


ベッドで横になり、ギュッと抱きしめてくれる悠雅が小さく謝った。


「加減……出来なかった。音亜初めてなのに……」

「もう……大丈夫だよ?ジンジンするけど……それより悠雅の方が絶対痛いし苦しかったよね……ごめん」


最中、想像以上の痛みで思いっきり悠雅の首にしがみついたり、背中に爪たててた事を思い出して、終わってからひたすら謝った。


「お前はそんな事気にしなくていい。最初で最後の女につけられた跡、一生消えなくても後悔しない」


また大袈裟な事言ってる。最初って……ん?


「悠雅、今……最初って言った?」


「ああ。何で?音亜が俺の初めての女」


「うそ、て事は悠雅どうて……」


そこまで言ったけど、悠雅の顔が怖すぎて、無言でそれ以上言ったら殺されると思って言えなかった。

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