かすみ草の恋
今だ顔を真っ赤にしたまま歩く
ミカを見るとアイツへの嫉妬で
はらわた煮えくりかえりそうだ。



俺の方に向かせたくてミカの手を
ギュッと握った。


いつもならここで姉貴が邪魔してくるんだけど
姉貴は何か考え混んでるのか?


ボーッとしていた。


外野に耳を澄ますと
校内は姉貴と今井の噂で持ちきりらしい


いつもなら何も気にも止めない姉貴だけど、今回は何か思う所があるのか?


考え混んでいる様子だ。


俺が手を握った事にビックリしたのか
ミカが俺を見上げて首を傾げた。



「イメチェンしたミカは
すっげぇカワイイから
変なの寄り付かないように
俺が守ってやるよ(笑)」


と言って笑ったら



真っ赤な顔をさらに真っ赤に染めて
身体中真っ赤になっているミカ。



「っんもう… レイジは〜
年上をからかったらいけないよ?
しかも、レイジは普通の男の子よりも遥かにかっこいい顔してるんだから
そんなこと…言ったら
いくら私でもドキドキ…しちゃうよ」


ミカ〜!


超絶カワイイ〜!!




「ミカは俺だけにドキドキしてれば
いーーの!!
わかった??」



と言って、握った手をギュッと握り締めて笑ったら



「…もう、 反則だよ〜 レイジ
私、頭ん中おかしくなりそう…」


とモジモジして言うミカが本当可愛いんだ。


そこへ今井が走ってきてミカの反対側の手をガシッと掴むと


「橘! 俺が守るから…」


と言ってミカの手の甲にキスをした。



ミカはビックリして口をアワアワさせて
下を向いてしまった。


てめぇ!!


ミカになにするんだよっ!



俺は今井を激しく睨むと


今井も俺を殺す勢いで激しく睨んできた


少しの間睨み合っていると


姉貴がハッとしてミカに抱き付いた。



「お願いっ!ミカに触らないで!!
ミカは私のよ!!
あんたたちなんかに
ミカはあげないっ!!」



と言ってミカの背中に
顔を埋めて叫んだんだ。



姉貴??


なんか最近の姉貴おかしいぞ?


本当に親友ってだけ??
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