かすみ草の恋
レイジが落ち着いて


ニカッと笑った。


3年たって
レイジは更に更にカッコ良くなっていた


どことなく少年ぽかった
雰囲気が消え青年になっていた。


色素の薄いサラサラな髪は変わっていなかったけど、今はその髪がとっても
色っぽく見える。


それなのに私とキスなんてしちゃっていいの?

誰か他にいい人いるんじゃないの?


「ん?なんだよ?
ミカ!浮かない顔して……
まさか、お前浮気してないだろうな?
ちょっと見ないうちにヤバイくらい可愛くなっちまって!
向こうでは顔隠して歩け!
って言っといただろ!」



「そんな…
顔隠して歩くなんて無理だよ…
浮気???なんのこと???」


「また!トボけやがって!
帰ってきたからには覚悟しろよ?
俺は一切引く気ねぇからな!」


と言って再度私を抱き締めたレイジ


「っんたくよ〜!
ミカはいつも電話切る時
本当は凄く寂しいのに無理してたから
俺ずっと電話すんの我慢してたんだぜ?
向こうで1人で頑張ってるのに寂しい思いさせたくねぇし
俺と話すと少しの間、寂しい思いが
募るだろ?」


レイジ、そうだったの?


本当レイジには私の気持ちは昔から
誤魔化せないんだね


「私はてっきり他の女の子が好きになったんだと思ってた…」


それでも仕方ないって自分に言い聞かして


「んなわけねぇだろ!!
俺は昔も今もこれからも
ミカしか考えられないし…
ミカしか好きになれない!!」


誤解しててごめんね



ありがとう。



レイジ……



愛してるわ



私はレイジの背中に手を回してギューッと抱きついた
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