おまけの一個
おまけの一個


控え室に入ると、お弁当を掻き込んでいた大輔君が

「棗さんも本当に気苦労が耐えませんね」

って。

えっと…何の話し?

お茶を渡して

「ふぅ~美味い。ごちそうさま。じゃあ礼音さんと代わりますね」

立ち上がり店に出ようとするのを

「大輔君、私が気苦労が耐えないって?」

「あぁ、礼音さんがモテるってことですよ。髪をしてもらいにきてるのか礼音さん目当てにきてるのか」

あ~そういうこと。

今朝も礼音目当てのお客様が来ていた。

「確かに。何故かモテるよね、アイツは」

「棗さん、客観的ですね。ヤキモチ妬かないんですか?」

ヤキモチですか。

「そりゃ礼音が誘ったりOKしたら別だけど…お客様だしね」

「お客様は神様ですか?」

「ハハハ…まあね」


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