真実アイロニー【完結】


「ああー、つっかれた」


自宅に帰ると、俺は着替えもせずにベッドへと突っ伏した。
まさか、二学期初っ端使う予定だったプリントにミスを発見するとは思わなかった。


その修正に今日はてんやわんやだった。
もう、印刷かけてバッチシ!だったから。


それの所為で、全ての予定がズレてしまった。
仕方ないけども。


今日はすぐに寝てしまいたいな。
明日休みだし、全て明日やれば……。
いや、それじゃいかん。今日は部屋の掃除をしようと思ってたんだ。


無理矢理体を起こすと、俺は部屋掃除を始めた。
雑誌類をまとめて、散らばった衣類を片付けるだけだけど。


その時、部屋に携帯の着信音が鳴り響いた。


電話?誰だろう。先生かな。忘れた事とかないよな。
鍵返してないとか。
……今日は特に使用してないよな、俺。


色々考えながら、俺は自分のカバンから携帯を取り出した。


画面に映し出されていたのは、知らない番号。


……誰だろう?
不思議に思いながら、通話ボタンを押すと携帯を耳に当てる。
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