生意気な彼女

「辞めたいならサッサと辞めれば?」

パンケーキにナイフを入れたサクラがさらりと言った。

「簡単に言わないでよ。まだ新しい人も決まってなくて、」

立て続けにふたりも辞めてしまったものだから、店長も残されたわたしたちスタッフも、出勤可能な日は出来るだけ出勤して穴を埋めなければいけない状況だった。

それなのにサクラときたら、

「店長がなんとかするでしょ。バイトのくせに、そこまで気にすることないって」

フフンと鼻で笑う始末。


誰のせいでこうなったと思ってるの?


出かかった言葉をアイスティーと一緒にゴクリと飲み込んだ。

サクラは、

「ハルカって、ホントに真面目だよねー。
テキトーにやればいいのになぁって、いっつも思うんだけどー。
あ。そういえば、今度の土曜日にヨウジくんとゴハン食べに行くの。ハルカも行く?」

そう言ってパンケーキを口に運んだ。


「……ううん。遠慮しとく」

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