田舎に住むことになりまして
始まり
駅まで徒歩30分。
電車、バス共に1時間に1本。
家の周りには田んぼ、畑、そして山。
かろうじてあるとすれば寂れたコンビニぐらいだ。

私、道乃 爽歌ミチノサヤカ。16歳。高校二年生。
ここが私の新しい町。と言うか、村の方があっている気がする。
都会に住んでいた爽歌にとってここは苦痛でしかなかった。
「マックに行くのに電車に乗らなきゃならないのか...」
こんなところで、果たしてやっていけるのだろうか...
「爽歌~荷物運ぶの手伝って~」
「はーい!」

家についたばかりでバタバタとしている。大きい荷物は引越し業者の人が運んでくれるが、なにせ、田舎なので、日が暮れるのが早い。
暗くなる前に終わるよう、少しでも手伝わなくてはならない。

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