女子に壁ドンされた僕。





ガラガラ…



「先生ー。派手に足、擦り剥いちゃって………。」







『…いないみたいだね。』











「もう!じゃあ、私やるから!あんた、そこ座って!いや、その前に一旦その足洗ってこい!」





『大丈夫だよ!僕、自分で出来るから!玲緒奈ちゃんは、授業に戻っていいよ!ほら、玲緒奈ちゃんいないと皆困るし!』






「いいから!何のための保健委員だと思ってんの!大丈夫よ、私1人ぐらいで変わんないから!それより早く!足洗う!」





『…う、うん。』








僕は言われるがまま、足を洗ってから椅子に座る。




「うわぁー!痛そっ!!」


まじまじと傷口を見て、顔をしかめる。





『いーーーーーーーーっ!』




「だだだ、大丈夫!?ちょっと待って、ごめんね!もうちょっとだから!」











焦っている姿がなんだかいつも以上に可愛らしい。





「ふー!できたー!これでよし!!」




ペシッ





玲緒奈ちゃんは、今治療を終えたばかりの傷口を軽く叩いた。




『いって!!』




「あ、ごめん!つい(笑)」



< 5 / 9 >

この作品をシェア

pagetop