甘々いじわる彼氏のヒミツ!?
リカコは近所に住む一つ年下の女の子だ。


近くの公園でいつも一緒に遊んだメンバーの一人。


あたしはいじめっ子の男の子と同じぐらい、リカコが苦手だった。


もちろん、高校生になった今も。


「ねぇ、杏。杏って本当に遥斗と付き合ってんの?」


「ど、ど、どうして?」


「いいから早く答えなさいよ」


「付き合ってるけど……なんで?」


今まであたしの教室に尋ねてくることなんて一度もなかったリカコ。


そのリカコがわざわざやってきたということは、よっぽどのこと。


あたしはゴクリと生唾を飲み込んだ。
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