甘々いじわる彼氏のヒミツ!?
「どうせ漫画だろ?」
「し、失礼な。小説だって読むもん」
「ふぅん。どんな本?」
「……色々。恋愛ものも、ホラーもミステリーも全般的に」
「へぇ、意外」
「あのさぁ、ちょっと黙っててくれる?」
必死に感情を押し殺して笑顔を作ってそうお願いする。
だけど、無理やり作ったその笑顔はすぐに崩壊する。
「嫌だ。俺、おしゃべり大好きだから」
サラッとあたしの要求を受け流す遥斗。
何でこんなことに……。
あたしは心の中で深いため息を吐いた。