俺様彼氏の誘惑
ドアを閉めるや否や、私を部屋の隅っこに
追いやり、逃げれないように腰に右腕を回
され、左腕を壁についている。
『ちょっ!ほんとにふざけないで!!』
物凄く睨みを効かせながら言った…つもり
だった。
「逆効果なんだよ。」
悪戯な微笑を浮かべ、顔を近づけられる。
あまりのかっこよさに目眩がしそうだ。
思わず目を閉じると、唇に柔らかい感触が
した。
慌てて目を開ける。
五十嵐准の顔がすぐそこにあり、キスをさ
れているという認識にそこまで時間はかか
らなかった。