好きな人はニセ彼女。



__そして、私の頬を摘まんだ。



『笑いなよ、暗い顔なんてしてても、

いいことなんて無いんだから』



……ふっと笑う、彼に思わず目を見開いてしまって

目が離せないのに、離したくなった。



どうしよう、そんなに見つめられると……


(恥ずかしい……んどけどな………)




でも、ちょっと私も笑うと

夏目くんも気まずそうに目をそらす。



……なんだ、同じだ。


夏目くんも私と同じなんだ。






< 188 / 260 >

この作品をシェア

pagetop