好きな人はニセ彼女。
『だから、いっそ告白してフられちゃおうって
思ってて……っ』
吹っ切れたように話す彼女だけど、
少しずつ、話すスピードは落ちていく。
声もだんだん弱々しくなっていってる。
「うん」
なにか言わないと、と思って出た言葉は
ただの相づちで、全然こっちも何も言えない。
『好きです、夏目君。
だから私のこと、フって下さい』
そう、涙目で話す岩田さんは
いったい今、どんな気持ちでいるんだろう。