オレ様専務を24時間 護衛する Ⅱ


「京夜様?」

「自宅でしかこんな事をしてやれない。今ぐらい手でも掴んでろ」

「ッ?!////は、はいっ!!////」


スッと差し出された彼の手をギュッと掴むと、

引き寄せるように彼のすぐ横に………。


「苦労をかけてすまない」

「いえ、大丈夫です」


こんな風にちょっとした優しさでもみせてくれたら

私はどんな事だって我慢が出来そうな気がする。


彼が私をちゃんと見ていてさえくれれば――――。



地下駐車場に着くと、当然のように彼は後部座席に乗り込む。

私はそんな彼を見届け、素早く運転席へ乗り込んだ。


「では、出発致します」

「ん」


仕事用のセダン車で御影本社へと車を発進させた。





本社のエントランス左横に車を横付けし、

後部座席のドアを開けると――――――。

折り畳まれていた長い脚がスッとドアの隙間から姿を現す。


彼は既に専務の顔になっている。

そんな彼の左斜め後ろを確保し、

優雅に歩く彼の後を必死に追いかけて……。


彼と私の登場に、否応なく社員の視線が突き刺さる。


< 90 / 456 >

この作品をシェア

pagetop