bad day but…

坂口は何も言わなかった。

ただ、ただ、私のことを

じっ、と見つめていた。



先に口を開いたのは私だった。



「彼氏にふられたの。

少し前から別の子が気になってたんだって」


聞き取れるかわからないほどの小さい声で

言葉を吐き出すのと同時に、

足は廊下へ向かっていた

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