業務報告はキスのあとで


けれど



ガチャン、と、資料室から人が出て行くとすぐに離れる私と平岡さんの距離。




「ごめんね。バレちゃまずいと思って………って、胡桃ちゃん…?」



離れたというのに、未だ鼻をくすぐる平岡さんの香りと温もりに、熱いままの顔


私は平岡さんに覗き込まれている顔を、両手で必死に隠すことしか出来ない



そんな私の行動を見て、平岡さんは



「ごめん…!そ、そんな嫌だった…?」



と、焦り出す。

< 108 / 350 >

この作品をシェア

pagetop