業務報告はキスのあとで


家に帰るなりベッドへとダイブし、さっさと寝てしまおうと試みたが



「………んんー……ああ、もう!」



何故だか目を瞑ると蘇ってくる平岡さんの言葉と、表情と……一瞬だけれど感じた、温もり。




別に、気にしている訳じゃない。


平岡さんに彼女が居たから…私のことが遊びで冗談だったから、こんな風に考えている訳じゃない。



……そうじゃない。




はず…………なのに






「もう………本当、最悪」







私の頭の中から、あの人はどうしても離れてくれない。


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