業務報告はキスのあとで

「え、っと……その……」


手島さんに促され、私は渋々口を開く



「平岡さんの事が……凄く、嫌いなはずなのに……昨日、平岡さんに彼女がいたって知って……

分かってたんですけど、私の事はやっぱり遊び…というか冗談だったんだって現実突きつけられて。それが悔しくて腹が立つのに、何故かモヤモヤして……」



自分の感情が、もう滅茶苦茶で分からないんです。と、付け足して俯く




「ねえ、小松さん」



「え………は、い……」




俯く私を呼んだ手島さんの声に、私は顔を上げた。そして、手島さんを見る。




すると




「それってさ、好きなんじゃないの?」





と、一言。

< 183 / 350 >

この作品をシェア

pagetop