業務報告はキスのあとで

一瞬、驚いたような表情をしつつも「では、お願いします」と言って自分のデスクへと戻って行く胡桃ちゃん


そんな胡桃ちゃんの背中を少し見送った後で、松岡と向き合う



無造作に軽く整えられている栗色の髪に、くるりと丸くて大きい瞳。

そして、白い肌。


全体的に爽やかで、好青年というイメージの松岡は恐らくモテるであろう。



黒髪であるにもかかわらず何故かチャらく見えてしまう俺とは本当に正反対のタイプだ。



ただ




「松岡くんさ、もしかして小松さんの事好きなの?」





こんな好青年だって、俺と同じ男だ。


もし、胡桃ちゃんの事を好きだとか、気に入ってるんだとすれば………

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