業務報告はキスのあとで

リアクションが面白いからとバカにされたことに腹立てている私の横で


「………まあ、とにかく。今回の事は少し反省します。」


と言う平岡さん




「………っ……ちゃんと反省してください。本当に」



「はは、うん。ごめんね。もう不安にさせないようにするからさ」


これからも宜しくネ、と言って私の頭を撫でる平岡さん





「……分ったなら、いいです」






私は髪を撫でる平岡さんの手を退けることはせず、そのまま瞳を閉じる。





暖かくて、大きい手。



あまりにも安心するこの状態に、私はゆっくりと平岡さんの肩へ頭をくっ付けた。




そして




これからも、宜しくお願いします。





と、心の中で呟いた。









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