業務報告はキスのあとで

そんな風にごちゃごちゃと考えている私のすぐ目の前に、気がつくと平岡さんがいて私は目を丸く見開いた





───────ギュッ


「え、っ!?ひ、平岡さ……っ、!?」





まるで倒れてくるような勢いで私の方へと近づいてきた平岡さん。


私が状況を把握した頃には、平岡さんは私を抱擁するような形で、私の背中へと両手をまわしていた





「え、っ……あの、平岡さん……」



玄関は開けっ放しだし、その上、そんな開いた扉のすぐ中で抱擁されてしまっている私。




誰かに見られてしまったら……なんて思いながら、キョロキョロと視線を動かす

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