激愛
第12章
「・・・んっ、うるさいなあ、もうそんな時間?」



枕元に置いた目覚まし時計がけたたましく鳴り響く



ゆっくりと起き上がり目覚ましを止めると再び躰を横たえた



結局晩御飯を食べて帰ってからはなんだかお父さんとは気まずくてすぐパジャマに着替えると
ベットに潜り込んだあたし




それから本を読んだりしているうちになんだか先が気になって読み進めてしまって・・・




「寝付いたのは朝方か・・・・推理小説なんて読むんじゃなかった」



ぼーっとしたまま起きるとリビングには誰もいなくて・・・そのかわり台所にはお父さんの作った朝食が置いてあった



卵焼きに焼き鮭、御飯にお味噌汁という和食



あたしが朝食は御飯党だってことをわかったうえでのメニュー



テーブルの上にはメモ書きが一通、お父さんは先に会社へ行きます、朝御飯作ったので食べる様に・・・・か




「眠いけどお腹は空いてるかな・・・・でも先にシャワー浴びてこよ」



あたしは踵を返すとお風呂場へと直行する



熱いシャワーを浴びると幾分目が覚めたような気がした



湯船に入りたいところだけどそれは我慢だな




だって時間ないし・・・・無理だよねえ、そんなことを思いながらドライヤーで髪を乾かしていると突然呼び鈴が鳴り響いた
< 141 / 538 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop