激愛
「・・・で?」



「・・・は?なに桃ちゃん?」




「何がどうなって龍さんとこんなに親密になって付き合うことになった訳?」



「あ~それは・・・・話せば長いんだけどね」



あたしは倒れていた龍さんを偶然助けたこと、偶然が重なって同じ高校になったことを話した



時給千円で雇われた期間限定の姫のことは言わなかった・・・・っていうより言えなかった




総長である矢島さんと龍さんに他言無用ってことを念押されていたから・・・




「でもそれって運命感じるよね、偶然が重なったってやつか~」



「まあ、入学式の日のスマホ水没事件はちょっと笑えるけど・・・・っていうことはもしかして瞳ちゃんは神龍初の姫ってことになるのかな?ねえねえこうも公に付き合っちゃうアピールしているってことはそうなんだよね?」




「あ~あはは・・・・そう?なのかな」



言葉を濁すと苦笑いを浮かべて誠二君に答えていた



期間限定の雇われ姫って言ったら誠二君はもちろん桃ちゃんはどう思うんだろう



それよりもこのことがもしばれたりしたらあたしこの学校に居られなくなるんじゃ



背筋に冷たいものを感じながらも自分がとても重大なことをしでかしたようなきがしてならなくて・・・




引き返すことはもう出来ないんだと自分に言い聞かせていた
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