激愛
き~っと鈍い音が響くと秀一君とふたり部屋の中に通される



部屋の中は大きな黒いソファが真ん中に置いてあり5~6人は楽に座れるような感じ



すぐ傍には大型のテレビ、そして奥に目を馳せると小さな台所らしきもの



隣にはパソコンが数台設置してあるデスクがあり知らない人が通されればここが何処かの会社の事務所なのかと思うだろう




何よりも目を惹いたのはその大きなソファに座る綺麗な栗色の髪のハーフの男



外国人のような顔立ちなのに黒い瞳の彼ははっとするほど目を惹くイケメンだ




なんだ?なんでなんだ・・・・あたしこの頃イケメンに逢う確率多くないか?



その中でも目の前にいるこの学校のリーダーは近年類を見ない位のイケメンだろう



たぶんこの男が相馬翼・・・・




膝の上に座るのはこれ又綺麗な黒髪美人、まるで日本人形のような色白の顔の彼女



その彼女の髪をするすると撫でたり指に絡ませたりしながら左手はしっかり彼女の腰に手を当てている




人の気配を感じ取った彼はゆっくりと前を見据えるとあたし達二人に視線を合わせた



どきりと心臓が波打つ、目が合った瞬間何処か懐かしいような感覚に襲われる



あれ・・・?この感覚はなんだろう



なんだか久しぶりに逢った遠い親戚のような?そんな奇妙な感覚に陥ったあたしは目の前に居るラブラブカップルをじっと見つめていた



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