激愛
俺は溜息をつきながら病室に入ると真っ白で無機質な病室を見渡した



なんだかとても長い時間が流れたような気がするが一連の出来事はほぼ一日の出来事



瞳が見つかったはいいが意識が戻らねえとどうにもなんねえ



俺は車いすから降りてゆっくりベットに座ると隣にはもうひとつのベットに目線を走らせた




ここは本来一人部屋の特別室で一般の病室と違いかなり豪華な造りになっている



瞳が集中治療室から出るのは2~3日後



同じ病室にしてほしいと俺から頼んでベットを運んでもらった



総一郎も傍らにある主のいないベットに気付いたらしく俺の肩をぽんと叩く



「瞳ちゃんのことなら心配ない・・・・時期に意識も戻るさ、それまでに龍も身体を直さないと」




「ふっ・・・そうだな、身体を直して後始末をちゃんとしねえとな」




「そういえば、色々あって忘れてたんっすけど龍さんって婚約式は一体どうなったんすか」




「あ?んなもん途中で抜け出してきたに決まってんだろ?」



「えっ!じゃあ・・・・「俺には心底惚れた女がいるからこの婚約は無効だってな・・・でかい声で叫んでめちゃくちゃにしてきた」




俺が楽しそうに声を出して笑うと信吾は呆気に取られたままで・・・




総一郎は苦笑いを浮かべて俺を見ながら腕組みをして考え込んでいた





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