激愛
「やだ・・・・なんで涙が」



いつの間にか流れていた涙をそっと拭う



こんなんじゃ駄目だ、もっと強くならなくちゃいけないのに



龍さんは忙しくて来れないだけなのかも・・・・



そうだよね、あたしにばっかり構っていられないもんね



ぐずる子供をあやすように自分自身に何度も言い聞かせた



龍さんも言ってたもんね、早く治すことだけ考えよう



ちょっと甘え癖が出来ちゃったかな




ふっと溜息をつくと病室のドアをノックする音が響いた




今は朝食も終わりゆったりしている時間




龍さんが来るにはちょっと早い時間だよね



そういえば桃ちゃんが来るって言ってたけど学校が終わってからって言ってたのに




怪訝な思いで返事をするとふわりと香る香水の匂い




入って来た一人の女性に目を奪われた




この人は・・・・一体？
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