激愛
「お父さん、仕事のほうは大丈夫なの?」



「ああ、二週間ほど休暇をもらったからあと4~5日は日本にいられるよ瞳には苦労をかけっぱなしだから父さんが居る時くらいゆっくりするといい」




「ありがとう・・・お父さん、でも本当に大丈夫学校もだいぶ休んじゃったし試験も始まるからあんまりゆっくりもしてられないけど」




久しぶりの我が家でくつろぎながら家族水入らずでの団欒



目出度く退院してきたあたしはお父さんと隼人と一緒に自宅へ直行



こうして何か月ぶりかの団欒をたのしんでるんだけど・・・




「でも、龍一君のマンションへは行かなくてもいいのか?日本を発つ前に一度逢いたいと思ってたんだが」




「あ~龍さんも色々忙しいみたいだから・・・・ね?」




お父さんはあたしと龍さんとの経緯を詳しくは知らない



ましてやあたしが龍さんと連絡が取れないことなんて言ってないし



言ったら心配するから黙ってるんだけど・・・・あ~困ったなあ




あれからずっと電話もメールも繋がらないまま



は~どうしたらいいんだろう、いっそのこと溜まり場に押し掛けちゃおうか




そんなことをふと思っていると珍しく自宅の電話が鳴り響いた




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