激愛
「瞳・・・・あの女が家を出てったらしい」



「えっ・・・?!「当分実家に身を寄せるらしい、まあ別居ってやつだ」




「なんか秀一も付いてった、なんだかんだいっても親子だしあいつは根が優しいからな」



秀一君・・・・秀一君も辛かったのかな?


彼は自分のお母さんと龍さんがそんなことになってるって知ってどう思ったんだろうか



軽蔑した?憎んだ?自分を責めたのかな?



嗚呼、どれだけ苦しめば幸せはやってくるんだろう



苦しんだ分だけみんな幸せになれればいいのに・・・



あたしはそう願わずにはいられない



「久しぶりに秀一君に逢いたいなあ・・・「あ?なんだと?!」



「え?龍さんなに怒ってんの?」




「ここで他の男の名前なんざ聞きたくもねえ!っていうか・・・瞳は俺のこと消毒してくれんじゃねえのかよ」




「消毒?でも・・・そろそろ帰らないといけないしだからこれで我慢して?」




振り返りそっと頬に唇を寄せると視線が交錯する



にやりと口角を上げた目の前の恋人に微笑むとそっと抱き寄せられた



えっ・・・・何?



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