激愛
助けたら最後、神龍の関係者・・・総長の大事な女



周りからそう思われるから・・・




だが族の情報が回るのは驚くほど速い・・・まあ関東最大の神龍に仕掛けてくる奴なんてそうはいないと思うが・・・




俺は嫌な予感が拭えないまま総長である総一郎をすぐさま二階にある幹部室へと呼び出した



何故かこの時胸がざわざわして落ち着かなかったのを覚えている




昔から俺の勘は当たるんだ、それも大事なものが危機にさらされてる時には特にな




俺は総一郎が連れて来た地味なおさげ髪の女をちらりと見た



黒縁眼鏡のおさげ髪、化粧っ気のない顔に制服は全くいじってなくて規定通りという感じ



この制服はあのお嬢様学校で有名な清風学園じゃねえか?



小、中、高とある私立の女子高で進学校としても有名なところだ



卒業生には政治家や女優もいたりする有名校



そんなお嬢様学校の女が何故こんなところに?



あまりにも接点がなさそうな女と総一郎を見つめ我に返った俺は総一郎の腕を引っ張り話を聞くことにした




その時の喜一の第一印象、こんなヤローばっかの所に連れて来られたってのに全く怯えた様子もない・・・・





この時の俺はかなり焦っていて女が口角を上げて微笑んでいたなんて知る由もなかった
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