Last☆boy ~ある日突然の同居生活~
「何するんですか!」

「お前が急に泣くからだろ。」

「これはあなたのせいでもあります!」

「は?俺、ただ通りかかっただけだぞ。」

「そのまま通り過ぎてくれれば良かったんですよ。声なんか掛けてくるから、だから私…」


何言ってんの、私。

これじゃただの八つ当たりでしかない。

でも、泣いている自分が嫌で余計いらいらして。

「泣いたり、怒ったり忙しい奴…」

「だからこれは…」

「はいはい、俺のせいなのね。ごめんね。」

そんな素直に言われるとどうしていいか分かんないよ。



「ってか、お前、大丈夫か?明らかに何かあっただろ。」



なんて優しいんだ。この人は。


「あの心配かけてしまってすいません。でも大丈夫です。あと怒鳴ってすいませんでした。」

私は軽く会釈をして彼の家を出た。

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