犯罪彼女
そういえば、と昔の事を思い出す。
二十歳の誕生日。私はすーちゃんと一緒にこのバーに来た。
その頃からお酒が弱かった私は、異様な程強いすーちゃんに負けたくなくて、グイグイ飲んでいた。
その時潰れた私を介抱してくれたのはすーちゃんだ。
心配そうな顔で家までおぶってくれたのを、今でも覚えている。
「すーちゃんにあいたい」
ぼそっと呟いた。
マスターは苦笑いを浮かべる。
「それを圭吾くんに言えばいいのに」
「いえるわけないじゃん」
そんな恥ずかしい本音を今更。