【完】狼様の最愛。
にしても、二人とも遅いな……。
風呂場に向かったと思われる、遥と雛ちゃんのことを考える。
雛ちゃんの為に氷とタオルを持って行ってあげたいけど、遥のことを考えるともう少し二人きりにしてあげたい。
とりあえず、キッチンと繋がってる居間の端に腰を下ろす。
悠ちゃんはキッチンに残って、さっきのコップを洗い直していた。
暇つぶしに、窓の外を見る。
空が赤くなっていた。
そんなとき、何処かで動物の鳴き声。
遠く小さすぎて、イマイチ言葉は聞き取れない。
もう一度、と動物の鳴き声に耳を傾けた。