【完】狼様の最愛。
少し考えたあと、私はある場所を口にした。
「……本当に、ここで良かったのか?」
アオイと二人、何回か電車を乗り換え、私たちは村から離れた海に来ていた。
「うん。」
どこに行きたい、と聞かれたとき、
真っ先に思い出したのが海だった。
きっと誰もが、行ったことがあるっていう場所。
もちろん、私も来たことがある。
でも最後に来たのは、もう記憶にもない小学一年生の頃。
あれが今までの人生で、最初で最後の海。
青く綺麗な海を見て、ここに来て良かったと思った。