【完】狼様の最愛。
隣にいるアオイの、温かな体温。
気づけば子守唄のような安心感に、私は意識を手放していた。
意識を手放す直前、何かが私の頭を、優しく包み込んでくれた気がした。
お母さん
お母さん、
どうして、死んじゃったの?
どうして哲郎さんと一緒なの?
どうして、夜の海なんかに行ったの?
どうしてあの日、私を置いて行ったの?
疑問ばかりが、私の頭で渦を巻く。
“死人に口なし”
その通りだと思った。
お母さん
どうして、心中なんてしたの……?