【完】狼様の最愛。
バスで片道一時間もかかるこの高校が、赤坂村から一番近いからなんだって。
私もその中の一人。
一番村から近いから、この高校になった。
「きっといいことなんてない……。」
誰に言うわけでもなく、ボソッと呟いた。
その時、閉まっていた窓が、ガララッと音を立てて開いた。
「最愛。」
外から入って来て、私に声かけたのは一人
「アオイ……。」
「最愛、来い。」
「えっ!?」
急に腕を引かれ、私は外へ連れ出される。
元々アオイが履いてた靴を履かされ、アオイは裸足のまま、私の手を掴んで走り始めた。